たりぃの読書三昧な日々

僕が読んだ本の感想などを、ネタバレしないように書いていこうかなと思っています。


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 今回は 「ダック・コール」 稲見 一良著 です。この本は平成3年度第4回山本周五郎賞受賞作ですね。
 そこで、この本は河原で出会った男が持っていた鳥の絵が描かれていた石を手にした青年が見る6つの夢を描くという形で物語が進んでいく短編集です。その中の一つ『密猟志願』のあらすじは、それまで真面目一筋に生きていた男は末期癌の宣告を受けたのを契機に会社を辞めて猟をしようと思い立つ。しかし、なかなか思うようにいかない男の前に、ある日素晴らしい猟の腕を持つ少年が現れる。その少年に弟子入りした男は、少年との交流を深めていき、二人である密猟を計画して…。
 このブログを始めてから、折を見て稲見さんの本を久しぶりに読み返しているが、やっぱり良いですよね。特にこの本は他の稲見さんの作品に見られるファンタジーやハードボイルドなどほとんどすべてが込められています。その中でもやはり自然の厳しさ、美しさ、そして男の優しさには、すでに何度も読み返しているのにそれでもグッとくるものがありました。
 その中でもやはり僕は『密猟志願』が良いと思いますよ。少年と、老人ではないけど病気で大手術を何度もした男の友情は、僕のつぼにグッと嵌りました。それに悪役のいかにもな感じの田舎の脂ぎった成金オヤジや、垢抜けたハイカラな感じのお婆さんなど他の登場人物たちも良い感じです。そして、ラストも普通なら男の病気が悪化して別れるのかなと思いきや、少年が家庭の都合で引っ越していくなんて、ジーンと心に響きましたよ。
 ところで、この本にはリョコウバトを題材にした短編が収録されている。リョコウバトといえば伊坂幸太郎さんの「オーデュボンの祈り」や他の作品にも出てきますね。こんな多くの作家さんに影響を与えるジョン・ジェイムズ・オーデュボンの鳥類図鑑、一度見てみたいものですね。

ダック・コール 「ダック・コール

 稲見 一良

 5段階評価で5

 (僕の個人的評価です。)


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コメント

ふくちゃんさん、こんばんわ。
自分もかれこれ、5,6回読み返しているけど、
面白さは相変わらずです。
しかし、微妙にマイナーな稲見さんの為か、
絶版になっている本が多くあり、
この本もそんな事にならないかと心配している今日この頃です。
2006/12/25(月) 21:12:42 | |たりぃ #BGmWPVoQ[ 編集]
初めまして
『ダックコール』は最高の1冊ですね。
何度も読み返していますが、飽きません。
2006/12/23(土) 02:53:43 | |ふくちゃん #-[ 編集]

higeruさん、初めまして。
【ほんぶろ】のは『猟犬探偵』か『ダック・コール』どちらを選ぶか非常に迷って『猟犬探偵』にしたけど、勿論『ダック・コール』も大好きな作品です。
2006/12/21(木) 23:20:16 | |たりぃ #BGmWPVoQ[ 編集]
TBさせて頂きました
 【ほんぶろ】の「稲見一良さんな3冊」にTBじゃ~…と思ったら、『ダック・コール』は入っていないので、こちらにTBしました。
 何だか読み進めるのがもったいなくて、時間がかかってしまいました。
2006/12/20(水) 03:17:05 | |higeru #-[ 編集]
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