たりぃの読書三昧な日々

僕が読んだ本の感想などを、ネタバレしないように書いていこうかなと思っています。


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 今回は 「村を助くは誰ぞ」 岩井 三四二著 です。この本は平成15年度第28回歴史文学賞受賞作ですね。
 ちなみにこの本は6編の短編を収録している短編集で、美濃の斉藤道三が尾張の織田と越前の朝倉の大軍勢に攻められたときの、その戦に巻き込まれた立場の弱い人々が必死に生きようとして織り成す悲喜こもごもの物語を描いています。その中で表題作にもなっている『村を助くは誰ぞ』のあらすじは、尾張と美濃の境にある村でナンバー1の伊右衛門とナンバツーの次郎衛門は何かと対立していた。そして、今度の戦は尾張が勝つだろうから、村を略奪等から守ろうと織田方の武将から安堵状を戴こうと村の会議で決まる。誰が安堵状を貰いにいくかで伊右衛門と次郎衛門の対立などがあったが何とか安堵状を戴けた。しかし、案に相違して美濃方が勝ってしまい…。
 この本を読んでいると立場の弱い人間がなんとか上手く立ち回っても、結局強大な権力者の横暴に抗しきれない悲哀が感じさせられる。しかし、そんな中で表題作の『村を助くは誰ぞ』のラストは秀逸です。結局どれだけ横暴なことをされても、一般の人々は日々の生活や、その中のちょっとした楽しい出来事で笑って過ごせるんだなと色々考えさせられました。
 それと作者のあとがきも面白かったですよ。公募小説四冠王の言葉は単純に凄いなと思っていたが、たしかに言われてみれば地方の小さな賞ではなくて、ちゃんとした出版社の公募の文学賞4つも獲るなんて少しおかしいですよね(例えば有栖川有栖さんあたりが、今更公募の文学賞に応募するなんて考えると確かにおかしいです。)。その辺りの事情を書いた作者自身の屈折した自慢話が面白かったですよ。

村を助くは誰ぞ 「村を助くは誰ぞ

 岩井 三四二

 5段階評価で5

 (僕の個人的評価です。)


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コメント

源さんコメントありがとうございます。
ここしばらくほぼミステリー一辺倒だったのが、
最近また時代小説熱が復活してきたので、
僕もこれからちょくちょくお邪魔させていただきますね。
2005/11/01(火) 22:39:14 | |たりぃ #-[ 編集]

TB有難うございます。
また時々他の作品のレビューも見させてもらいます。
またね!
2005/11/01(火) 21:56:55 | |源さん #KaAtrgIE[ 編集]
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