たりぃの読書三昧な日々

僕が読んだ本の感想などを、ネタバレしないように書いていこうかなと思っています。


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 今回は 「とげ」 山本 甲士著 です。この本は「どろ」、「かび」に続く山本さんの『巻き込まれ型小説』の第3弾といわれています。
 あらすじは、巨大ワニの化石が発見されて一躍有名になった南海市で市民相談室に勤める主人公は、日々市民の苦情を聞き続けてイライラはつのるばかり。苦情を解決すべく担当部署に連絡をとれば、お約束のたらい回しに遭い本当にたらい回しで1周してしまったり、上司は汚職で逮捕され、おまけに妻は交通事故を起こしてしまう。そんな折、市長から酒席で絡まれ、主人公は予想もしなかった暴行騒動の当事者となってしまう。『もう我慢なんてするものか』主人公はそれまで溜まっていた鬱憤を晴らすべく闘いに立ち上がるが…。
 市民の苦情を日々聞き続ける市民相談室に勤めているなんて無茶苦茶ストレスが溜まりそう。おまけに、そんな主人公の唯一の癒しが自身が育てたアロワナの鑑賞なんて、日本のサラリーマンのお父さんたちの悲哀をひしひしと感じさせられます。こんな、「あ~主人公の気持ちがよく解る」というようなある意味リアルさがある主人公が様々なことに耐えている前半から、非常に小説的な、様々な伏線が1つに絡まりあっていって、リアルさはないが見事に様々な伏線が解決する後半と、この本は非常に面白かったです。それに前に読んだ「かび」と違いハッピーエンドなのも良かったですね。
 ところで、この本の中で主人公がある事案について担当部署に任せようよ連絡したら、公園管理課→河川課→保健所→環境課→公園管理課とたらい回しが本当に1周するのは可笑しかったが、こんな事にリアルさを感じてしまう世の中っていったいと少し考えさせられました。

とげ 「とげ

 山本 甲士

 5段階評価で4

 (僕の個人的評価です。)


に一票お願いしますm(_ _)m
スポンサーサイト


コメント
コメントする
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。