今回は 「
死神の精度」
伊坂 幸太郎著 です。この本は主人公の死神の活躍を6編の短編にして、オムニバス形式で描いていますね。ちなみに平成16年度の第57回日本推理作家協会賞短編部門の受賞作でもありますね。
収録されている6編の短編の中で日本推理作家協会賞短編部門の受賞作でもあり、表題作でもある『死神の精度』のあらすじは、1週間調査対象を調べ、あの世行きを『可』もしくは『見送り』かどうか調査をする仕事の死神の千葉。今回彼の調査対象になったのは大手家電メーカーの苦情処理係りに勤める22歳の女性だった。彼女は毎日苦情をガミガミ言う客と話すつらすぎる毎日を過ごしており、おまけに最近では彼女を指名して苦情を言いに来る客も出てきた。はたしてそんな彼女にたいして千葉の調査結果は『可』か『見送り』か?
音楽好きで異常にCDショップの試聴コーナーに入り浸っており、おまけに雨に祟られているなんて相変わらずセンスの良さを感じさせられる死神造型。そして、話としては『死神の精度』はミステリーとして中々良かったし、『吹雪に死神』はもろ雪山の山荘モノで遊び要素満載で、解決編なんか死神という要素を上手くいかしていて面白かったです。その他にも『旅路を死神』なんて良い話だななと思いつつ最終話の『死神対老女』でさすが伊坂さんという感じで見事にやられました。
しかし、死神の千葉という何処か冷めた人物(死神?)設定のためイマイチ物語の盛り上がりに欠けている感じはしましたし、イサカ節というようなセンスの良い会話がないのが残念でした。でもこの微妙に受け答えのずれた会話もまた良い味を出してはいましたがね。

「
死神の精度」
伊坂 幸太郎著
5段階評価で4
(僕の個人的評価です。)

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