たりぃの読書三昧な日々

僕が読んだ本の感想などを、ネタバレしないように書いていこうかなと思っています。


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 今回は 「臨場」 横山 秀夫著 です。この本は2005年度「このミステリーがすごい!」で第9位ですね。ちなみに、終身検視官と異名が与えられている倉石義男を中心にした8編の短編を収録した連作短編集です。
 収録されている短編の中で『赤い名刺』のあらすじは、辛辣な物言いで一匹狼を貫く組織の異物になっている終身検視官と異名が与えられている倉石義男のもとで働いている一ノ瀬の愛人の死体が発見された。殺人事件として捜査が始まれば自分との関係が明るみになり、自分のキャリアが終わってしまうために、事故か自殺であって欲しいと願いながら現場に向かったが…。
 横山さんの警察モノといえば、割と組織というものが大きな影を落としている作品が多い中で、そういうものがあまり感じられない珍しいタイプの話に仕上がっています。そんな中でやっぱり終身検視官の異名を持つ倉石のキャラクターが際立って面白いです。現場に入れば事件の全てを見透かしてしまう天才的な観察眼を持ち、辛辣な物言いながらも何年か前に1月だけ部下に配属された人間の為にあえて汚名を着ることを厭わない人情味も持ち合わせているなんてかっこよすぎです。しかし、最後に収録されている『十七年蝉』だけはなしだろうと言う感じを受けました。動機が激情的なものであるだけに、時効が成立してしばらくたつ十七年周期で殺人を犯すなんてちょっと考え難いですね。
 まあ、それでも非常に面白い話だとは思うのだけど、先に読んだ「第三の時効」と比べてしまうとやっぱり少し落ちる感じは否めませんね。

臨場 「臨場

 横山 秀夫

 5段階評価で4

 (僕の個人的評価です。)


に一票お願いしますm(_ _)m
スポンサーサイト


コメント
コメントする
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。